ラヴェル ①ピアノ協奏曲 ②左手のためのピアノ協奏曲 ③バレエ《ジャンヌの扇》のためのファンファーレ ④古風なメヌエット ⑤組曲《クープランの墓》 マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)① ミシェル・ベロフ(ピアノ) ② クラウディオ・アバド指揮 ロンドン交響楽団 録音:1984年、1987年 伝統的な構成法を守りながら、軽妙洒脱で鋭い閃きを感じさせるピアノ協奏曲。荘重で悲劇的色彩を持つ、ジャズのイディオムを採り入れた技巧的な左手のためのピアノ協奏曲。ラヴェルの個性が明確に表れた協奏曲で、輝かしい音色を駆使するアルゲリッチと、左手のためのピアノ協奏曲では洗練されたピアニズムのベロフがソロを務め、アバドが見事にサポートしています。管弦楽曲3曲もカップリングも魅力的です。 ①はアルゲリッチが17年ぶりにアバドと再挑戦したものです。②はアルゲリッチの提案によりフランス音楽に比類のない音楽性を持つベロフが弾いているのもオススメのポイントです。ピアノ協奏曲の第2楽章は絶美です。 アルゲリッチがラヴェルのピアノ協奏曲を演奏したCDの国内盤は1967年、1984年、1997年と3種の録音が出ていますが、このディスクは1984年盤でアルゲリッチ40代前半という、演奏家として精神的・肉体的に充実するであろう時期のもの。三者三様それぞれに魅力があるが、この演奏は力技でねじ伏せず自然に流れる情感を伝えているが力強さも決して失わないという完成度が高い演奏になっていてすばらしい。アルゲリッチの三枚のディスクの中で最もバランスがとれている。カップリングされた小曲集はややテンポの速い演奏が軽快感をうまく出していて二つの大協奏曲に花を添えています。 国内盤、帯無し、盤面傷無し 13 オリジナルジャケット *まとめ買い値引きします(要事前コメント) 2枚購入→150円引き、3枚購入→300円引き 4~5枚購入→450円引き、10点以上は全品150円引き